業務用エアコンと家庭用エアコンの違い

業務用エアコンと家庭用エアコンの違い

エアコンには店舗やオフィスなどで使われる業務用エアコンと私の家に設置してあり家電量販店にも多く販売されている家庭用エアコンがあります。
今回はこの2つの種類のエアコンの種類についてご紹介をいたします。

業務用エアコンとは?

「業務用エアコン」とは、主に店舗、オフィス、事務所などの広いエリアに対応するための高性能な冷暖房エアコンを指します。

エアコンには室内ユニットと室外ユニットがありますが、業務用エアコンでは空間の形状や設置条件に応じて多様なタイプの室内ユニットが選択できます。

家庭用エアコンとの違いは?

業務用エアコンと家庭用エアコンの主要な違いを見ていきましょう。

冷暖房の能力

最も明確な違いは、その冷暖房の能力にあります。家庭用エアコンは一般的に3馬力までの出力が可能ですが、一方で業務用エアコンでは10馬力以上の出力を持つものも多く見られます。参考までに、14畳対応の家庭用エアコンはおよそ2馬力(冷房時で約4.0kw)の出力があります。

電源

必要な電源供給も異なります。家庭用エアコンは単相の100vや200vを使用しますが、業務用エアコンは三相200vの電源が求められます。三相とは、大規模な産業用電気製品に電力を供給するための交流電源の一種です。

耐久性

設置形式によりますが、業務用エアコンは一般的に高い耐久性を持っています。家庭用エアコンの平均的な耐用年数は約6年ですが、ダクトを介して風を吹き出す業務用エアコンは、10年から15年の耐用年数が期待できます。

業務用エアコンの種類

各種業務用エアコンとその特徴について説明します。

天井埋込カセット型

このタイプは天井内に取り付けるもので、業務用エアコンの中でも非常に一般的です。吹き出し口の数によってさまざまなバージョンがあります。

4方向に風を吹き出すタイプは、部屋全体の温度差を最小限に抑える特徴があります。一方、2方向や1方向の吹き出し口を持つものは、設置する場所の条件によって選択されますが、4方向と比べて室温にムラが出る場合があります。

天井吊り型

天井から吊り下げて設置する形です。主に天井内に設置することが難しい場所で採用され、学校などでよく見られます。しかし、前方向のみに風を送るので、室温にムラができたり風の届く範囲には課題があります。

壁掛け型

家庭用エアコンと同様に壁に取り付けをし、出力が大きいモデルが一般的です。設置やメンテナンスが容易である一方、冷暖房は天井埋込カセット型に比べると性能はおとります。

床置き型

床置き型は天井高が低い場所でよく選ばれ、直接床に設置します。設置費用が抑えられ、工事も簡単なことがメリットです。ただし、設置する為の床面積が費用なことと、他のタイプに比べると冷暖房性能が若干劣ります。

ビルトインカセット型

ビルトインカセット型は室内機を天井内に設置し、吹き出し口はフレキシブルダクトを通して設置します。

吹き出し口を必要な場所に配置できるため、室内機の設置場所に柔軟性が出て空間のデザインの自由度を高めることができます。しかし、他の業務用エアコンと比べて、天井内配管に必要な部品が増えるなどの理由でコストが高くなります。

天井埋め込みダクト型

このタイプも室内機を天井内に設置しますが、吸引口を自由に配置することが可能です。

ビルトインカセット型ではエアコン本体に吸引口がありますが、天井埋め込みダクト型では、吹き出し口と同様に吸引口も自由に配置することができます。これにより、天井のデザインに自由度が生まれ、特にデザイン性を重視する空間に適しています。

業務用エアコンは家庭用として使える?

業務用エアコンを家庭で使用することは、技術的には可能です。

高い冷暖房性能と耐久性は、広々としたリビングルームや高い天井のある部屋にとって魅力的な選択となります。しかし、設置にはいくつか注意する点があります。

まず一つ目に費用です。業務用エアコンは通常、家庭用エアコンよりも高価であり、その設置費用もまた一般的に高くなります。

二つ目は設置仕様について、業務用エアコンは三相200vの電源が必要となり、特に天井に取り付けるタイプでは、設置スペースを天井内に設ける必要があります。
これらは設置を考える段階から考えておく必要があります。

まとめ

今回は家庭用エアコンと業務用エアコンの違いについてご紹介しました。

建物パートナーズではエアコンクリーニングも承っております。家庭用、業務用に関わらずお気軽にご相談ください。