壁紙のカビ対策として気をつけること
- 2023.11.30
- コラム
「お風呂場の近くの壁紙にカビが生えてしまった」
「最近アレルギーでクシャミが止まらないから、健康のためにカビ対策をしたい」と悩んでいませんか。
日本は梅雨や雨の日に湿度が高くなり、油断をすると壁紙にカビが生えてしまいます。カビが生えてしまうと、アレルギーを引き起こしたり、他の家具や壁紙に広がったりするリスクも。そのため、壁紙のカビ対策は念入りにした方が良いでしょう。今回は壁紙のカビ対策を解説します。
壁紙にカビが生える原因
壁紙にカビが生える主な原因は湿気です。湿度が高い環境はカビが成長しやすい環境を提供します。
壁紙にカビが生えやすいのは、壁紙の素材が湿気を吸収しやすく、乾きにくいからです。浴室やキッチンのような湿度が高い場所や、換気が不十分な部屋では、壁紙にカビが生えやすくなります。特に湿度70%を超えるとカビは活発になるため、梅雨や雨の日は気をつけましょう。
カビによる健康被害
壁紙にカビが生えると、健康へのリスクも伴います。カビはアレルギーや呼吸器系の問題を引き起こす可能性があるからです。具体的には以下の症状が発生します。
・鼻水
・鼻づまり
・くしゃみ
・喘息
・吐き気
・喉の渇き
・頭痛
このように、さまざまな健康被害が出るため、カビ対策は早めに取り組みましょう。
壁紙のカビ対策
壁紙のカビ対策を行えば、カビによる被害も最小限に抑えられます。ここでは、具体的なカビ対策方法をご紹介します。
定期的な換気を行う
定期的な換気を行いましょう。カビは湿度が70%以上で、20〜30℃のあたたかい環境を好みます。換気をして、湿度を60%以下に抑えれば、カビの成長を抑えられます。
換気扇や扇風機を使って、湿度がこもらないように意識しましょう。また、エアコンの除湿や冷房で湿度や温度を下げるのも効果的です。しかし、雨の日や梅雨の時期は換気扇や扇風機で外の湿気を取り込むリスクもあるので気をつけてください。
除湿機を使用する
除湿機を使用すれば、壁紙のカビ対策ができます。湿度が下がると、カビの増殖も防げるため、キレイな部屋を維持しやすいでしょう。
除湿機をつけると、空気中の余分な湿気を取り除けます。除湿機は種類によって除湿力が変わります。除湿機を扱うポイントは以下の通りです。
・部屋のサイズに合った除湿機を選ぶ
・定期的に水タンクを空にする
・部屋の中央に設置する
室内干しをする日や雨が降っている湿度の高い日は除湿機を活用しましょう。
結露対策をする
結露対策は壁紙のカビ対策に有効です。結露は部屋全体の湿度を上げ、壁紙を濡らす可能性があります。
結露を減らすには、窓ガラスに新聞紙を貼り付けたり、結露防止シートを使用したりするのが効果的です。結露防止シートは窓ガラスに貼り付けるだけで、簡単に結露を防止できるアイテムです。カーテンやサッシに水が付着するのを防げるので、新聞紙を小まめに貼り付けたり、見た目にこだわりたい方にオススメです。
結露は放っておくと、カーテンの裏で繁殖し、部屋全体にカビが増えてしまうので、忘れずに対応しましょう。
家具と壁の間にスペースを作る
家具と壁の間にスペースを作ると、カビが発生しにくくなります。空気の通り道ができて、湿気がこもらないからです。
また、カビは湿気だけではなく、ほこりも元となります。タンスや机などの家具は5㎝のスペースをあけ、冷蔵庫などの家電は10㎝のスペースを開けるのがオススメです。掃除もしやすく、カビの発生も防げて衛生的なので、家具を置くときは壁との間にスペースを開けましょう。
壁紙のカビ処理方法
壁紙のカビ対策の前に、すでに発生しているカビを除去する必要があります。また、カビ対策をしていても、カビのできやすいお風呂場やキッチンは掃除が必要になるでしょう。ここでは、壁紙のカビ処理方法を解説します。
クエン酸と重曹
軽いカビであれば、クエン酸と重曹で処理できます。
掃除に必要なもの
・重曹
・クエン酸スプレー
・歯ブラシ
・キッチンペーパー
・ラップ
・養生テープ・マスキングテープ
・消毒用エタノール
手順
・キッチンペーパーにクエン酸スプレーを吹きかけ、壁紙に当てる
・5分間放置する
・重曹と水を2:1の割合で混ぜた液を用意する
・重曹と水を混ぜた液を歯ブラシにつけてカビにこする
・カビの上にキッチンペーパー・ラップの順で被せる
・テープで固定して、2〜3時間放置する
・水で濡らしたキッチンペーパーやタオルで水拭きをする
・乾いたキッチンペーパーで乾拭きする
・消毒用エタノールを吹きかける
エタノール
エタノールは賃貸に住んでいる方やペットや子供のいる家庭にオススメのカビ取り方法です。人間への害が少なく、壁の素材にも優しいです。道具も最低限で済ませたい方はエタノールで掃除をしましょう。
掃除に必要なもの
・消毒用エタノール(70〜80%)
・手袋
・キッチンペーパー・布巾
手順
・壁に消毒用エタノールを吹きかける
・すぐにキッチンペーパーで拭き取る
・乾いた布巾かキッチンペーパーで拭きあげる
この手順で拭き取れなかった場合は、キッチンペーパーにエタノールをふくませ、しばらく壁紙に押し当ててください。
オキシクリーン
水を吸わない壁紙はオキシクリーンでのカビ取りも効果的です。オキシクリーンは酸素系漂白剤のため、カビ取り効果は抜群ですが、壁紙の色を変色させるリスクがあります。はじめに少しの場所でテストしてから全体のカビ取りをしましょう。
必要なもの
・オキシクリーン
・手袋
・雑巾
・キッチンペーパー・布巾
手順
・お湯にオキシクリーンを入れて混ぜる
・作った液を雑巾に浸す
・壁紙を拭く
・キッチンペーパーか布巾で水拭きをする
・乾拭きをする
カビ対策は湿度の維持が重要
カビの発生を防ぐには、室内の湿度を適切に管理する必要があります。以下の方法で、カビが増殖しない環境を作りましょう。
・定期的な換気
・除湿機の使用
・結露対策
・家具と壁の間にスペースを作る
特に、浴室やキッチンでの適切な換気などが有効です。また、カビ対策をしていても壁紙にカビが生える場合があります。カビが発生した場合は、重曹やクエン酸・エタノールなどを使って、カビを取る必要があります。カビの発生しにくい部屋を保ち、健康的でキレイな部屋を維持しましょう。
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