クロスを掃除しようと思っても、掃除方法がわからないという経験はありませんか？ 種類によって、クロスの掃除方法は異なります。この記事では、3つのクロスのタイプ別にお手入れ方法をご紹介します。クロスをキレイに保つ注意点も解説していますので、ぜひご覧ください。

ビニールクロスのお手入れ方法

ビニールクロスは安価でお手入れがしやすく、日本で最も普及している壁紙のタイプです。ビニールクロスのお手入れは、まずは布やハタキで行います。

次に、水につけて絞った雑巾で、下から上へと拭いていきましょう。上から下へと拭いていくと、液ダレが取れなくなることがあるので注意が必要です。その後、乾拭きしたら完了です。

もし調味料などの水汚れがついた場合は、水につけて絞った雑巾に家庭用中性洗剤をつけて拭きとるとよいですよ。中性洗剤を使用した後は、水につけて絞った雑巾で、必ず残った洗剤を拭きとりましょう。洗剤をそのままにしておくと、壁紙の変色の原因になります。

織物クロスのお手入れ方法

織物クロスとは、レーヨンや絹、麻などの素材で作られたクロスです。織物クロスのお手入れは、ハタキや丸ブラシをつけた掃除機で行います。織物クロスは、基本的に水拭きや洗剤をつけての掃除はできません。

水汚れがついた場合は、水につけて絞った布や雑巾などで、表面を軽くたたくようにしてすぐに汚れを拭きとりましょう。乾いてしまうと落とすことができなくなります。

紙クロスのお手入れ方法

紙クロスとは、紙から作られた壁紙のことです。紙クロスのお手入れはハタキで行います。紙クロスは水拭き厳禁なので、汚れがついても水拭きはしないように注意しましょう。

もし水汚れがついた場合は、すぐに乾いた布やティッシュペーパーで汚れを吸いとってください。表面をこすると壁紙が破れる恐れがあるので、こすらずにポンポンと軽くたたいて汚れを拭きとりましょう。

壁紙をキレイに保つための注意点

次に、クロスを長くキレイに保つための注意点を4つご紹介します。

よく換気する

タバコの煙や台所から出る油汚れは、壁紙の変色の原因になります。また、部屋の湿度が高くなりすぎても、壁紙のシミやカビの原因になります。

毎日しっかり換気をして、部屋の湿度を一定に保つことと、キレイな空気を部屋に入れることを心がけましょう。

直射日光に当てない

紫外線は壁紙の寿命を縮めるため、なるべく紫外線に当てないようにすることも大切です。日当たりがよい部屋ではカーテンやブラインドを使用し、壁紙に直射日光を当てないようにしましょう。UVカットのカーテンを使用するのもよいですね。

高温多湿を避ける

壁紙にとって高温多湿はNGなので、暖房器具の熱風が直接壁紙に当たらないように注意しましょう。

また、前述したように、部屋の湿度が高くなりすぎると壁紙のシミやカビの原因になります。加湿器をつける場合は、湿度が高くなりすぎないように注意しましょう。夏場はエアコンの除湿機能を使って、部屋の湿度を下げるとよいですね。

殺虫剤をつけない

壁にゴキブリを発見して、殺虫剤で退治をしたことのある人は少なくないでしょう。しかし、壁紙に殺虫剤を使用すると、壁紙の変色や汚れの原因となります。おすすめは、一度床にゴキブリを落としてから殺虫剤を使用することです。床であれば、殺虫剤を使用しても変色の原因にはなりません。

壁紙掃除の注意点

最後に、壁紙掃除の注意点をご紹介します。

こまめに掃除する

壁紙は一度汚れると掃除するのが大変です。普段からこまめに掃除することで汚れがつきにくくなるので、定期的に掃除するようにしましょう。普段から掃除しておけば、汚れがついたとしてもすぐに落とすことができますよ。

素材に合わせて掃除をする

壁紙にはさまざまな種類があります。この記事では3タイプの壁紙を紹介しましたが、大切なのは、壁紙に合った掃除方法を行うことです。とくに、織物クロスや紙クロスは、ビニールクロスと比べて耐久性に欠けるので注意が必要です。

拭き残さない

壁紙を水拭きするときは、水分を残さないことが大切です。水分が残りすぎていると、壁紙のふやけに繋がるので、水拭きをした後はしっかりと乾拭きをするようにしましょう。このひと手間が、壁紙の寿命を伸ばします。

まとめ

クロスのお手入れ方法を、壁紙のタイプ別に紹介しました。壁紙を掃除するときは、必ず自分の部屋の壁紙の種類を確認してから行いましょう。

また、壁紙をキレイな状態で保つには、よく換気をすることや直射日光に当てないことなど、日々の心がけが大切です。高温多湿を避けることや、殺虫剤を使わないことも壁紙をキレイに保つポイントです。普段から意識して生活することで、長い間キレイな状態を保つことができるでしょう。