床材にはどんな種類のものがある? 種類と選び方を解説
- 2022.12.06
- コラム
床材にはどんな種類のものがあるか知っていますか。床材の選び方によって部屋の印象は大きく変わります。この記事では、床材の種類と選び方について解説しますのでぜひ参考にしてください。
床材の種類
お部屋の仕上げに使われる床材には様々な種類のものがあります。主に使われる床材について解説します。
フローリング
木材を加工してつくられたフローリングは、住宅の仕上げに使われる代表的な床材です。多くのメーカーから様々な種類のフローリングが出されています。フローリングには、無垢フローリングと複合フローリングがあります。無垢フローリングであれば、木の雰囲気を活かしたお部屋をつくることができ、経年による変化を楽しむこともできます。複合フローリングはコストを抑えながら木を使った雰囲気をつくることができ、メンテナンス性にも優れています。木材なので水回りでの使用は、表面に保護用の塗装が施されているものを選ぶなど注意が必要です。
無垢フローリング
無垢フローリングは、木材をそのまま1枚のフローリング材に加工したものです。本物の木を加工してつくっているので、足裏から自然のもつ温かみを感じることができます。自然の素材を活かした部屋の仕上げ材としてとても優れています。天然の木を乾燥させて加工しているので、温度や湿度の影響によってつなぎ目にすき間ができたり反りが起こる可能性があるのがデメリットです。
複合フローリング
複合フローリングは、天然の木をシート状にしたものや木目調や石調の印刷がしてあるシートをを基材の表面に張り付けた床材です。表面に張り付けた天然木のシートの厚さの違いによって厚いものを挽き板フローリング、薄いものを突き板フローリングと呼びます。
無垢フローリングと比べて、質感の面で多少劣りますが、コストを抑えることができます。
木目調の印刷をしたシートで仕上げられているフローリングは、傷に強かったり、汚れにくいといった加工が施されていてメンテナンス性に優れています。
塩ビシート
塩ビシートとは、ポリ塩化ビニル素材でつくられたシートです。塩ビはプラスチックの一種で耐久性があり、燃えにくいという特徴を活かして床用のシートとして使われています。機能性がありつつ、コストも安いというメリットを持っています。
クッションフロア
住宅の水回りの床材としてよく使われているのがクッションフロアです。クッションフロアは、塩ビシートの一種で、名前の通りクッション性のある床材です。フローリング調、タイル調など豊富な色柄があります。コスト面で優秀ですが、他の素材と比べると質感で劣ります。熱に弱い点も注意が必要です。
長尺シート
長尺シートも塩ビシートの一種です。クッションフロアよりも薄く耐久性に優れているので、公共施設や店舗など土足で歩行される床に使われます。
塩ビタイル
塩ビ製の床材には、シート状のもの以外にタイル状につくられている塩ビタイルがあります。タイル調のものから木目のフローリング調のものまで豊富な種類があり、シート状のものに比べて、タイルやフローリングを貼った雰囲気に近い仕上がりになります。
Pタイルと呼ばれる製品は塩ビではなくプラスチックでつくられているタイル状の床材になります。クッションフロアと比べると質感や耐久性に優れています。固い素材でクッション性がないので、足腰が悪い方がいるご家庭や音を気にする場所での使用には、注意が必要です。
カーペット
ウールやシルク、コットンなどの天然繊維を使ってつくられた床材がカーペットです。
肌触りのよさ、クッション性や遮音性があるといったメリットがあります。他の床材と比べると水拭きができないなどメンテナンス性で劣ります。室内のほこりが付きやすく、ダニが発生する可能性があるので日常的に掃除機をかけるなどして対策する必要があります。
石、タイル
石やタイルも床材として使われます。高級な雰囲気をつくることができ、耐久性が高いというメリットがあります。他の床材と比較すると施工コストが高くなるのはデメリットです。
また、冬場は冷たく感じるので床暖房を導入するなどの対策が必要です。
畳
畳は日本に昔からある優れた床材です。肌触りのよさ、クッション性、和の雰囲気をつくることができるメリットがあります。畳表が傷みやすいなど耐久性で劣るデメリットがあります。
床材の選び方
床材は、部屋の用途や目的に合った材料を選ぶことが大切です。
まずは、床材ごとのメリット、デメリットを理解しましょう。そのうえでコスト面を考慮しつつ、部屋の用途に合った床材を選ぶようにします。キッチンやトイレであれば水や汚れに強い床材を、リビングであればくつろげる優しい落ち着いた空間に仕上げられる床材を選ぶといいのではないでしょうか。家族がいる時間が長い空間には高くても質の高い床材を、そうではない空間ではコスト面を重視して選ぶという方法もあります。
床材は、好みと予算、部屋の使用目的に合わせて選ぶようにしてください。
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